治療 猫の知識

飼いネコが家族(人間)を噛んでけがをさせてしまう場合、病院で歯を削ったりしたほうがいいの?その際の費用やリスクは?

 赤ちゃんネコや、子ネコがあぐあぐと、手をアマガミしてくる様は可愛いものです。人に対してじゃれついているんだなぁと温かい目で見ることが出来ますよね。
 その一方で、本気ガミをしてきて、手を怪我してしまうこともあります。特に、噛みあとからばい菌などが入ると傷口が炎症を起こしてしまったりと症状が悪化する場合があります。
 そのような本気ガミが繰り返される場合、どんな対処法をしたらいいのか見ていきましょう。

基本的には放置で治まる

 どんな対処法にしましょうかと言っておいて申し訳ない感じですが、基本的には放置で大丈夫です。機嫌が悪い時は、本気ガミをしてきますが、それも一過性のものです。

また、子ネコの時や若いネコの時はじゃれているのか本気ガミをしているのかわからない時がありますが、その時は一旦距離を置いて、ネコに近づかないようにします。
ネコからしてみると、これで遊んでるんにゃ!という気持ちで、噛んでいるものがおもちゃなのか人間なのかわかっていないことがあります。
 ちょっと痛いけれど、その遊びに付き合うのも良し、噛み方が激しすぎるという時はおもちゃを与えるのもよいでしょう。

 ネコの年齢の記事にも書きましたが、2歳になると人間換算で大体22歳です。周りの状況も分かってきて、人間というものも分かってきます。また、もう少し歳をとると6歳で人間の38歳相当。もうアラフォーです。
 この歳までくると激しく遊ぶこともなくなります。アラフォーだから疲れちゃうんですよね。そうなると本気ガミもしてこなくなります。だから、本気ガミをしてくる行動も、今この年齢の時だけ、と思えば愛しく思えてくるかもしれません。痛くて無理?そのときは離れましょうね。

本気ガミをしてくる原因はいろいろある

本気ガミはじゃれているだけと書きましたが、他にも原因があることもあります。

  • 攻撃のための本気ガミ
  • 防御のための本気ガミ
  • 防護のための本気ガミ

攻撃のため、というのは、噛んでいる相手を敵だと思っている状態ですね。やっつけなくちゃいけない相手だから本気でかんできます。これは一緒に生活していれば、敵ではないことが分かってくるので、徐々に減ってくることでしょう。

防御のための本気ガミは、何かを守る時に行う行動です。特に子ネコが生まれたばかりの時は、子ネコにちょっかいを出してくる相手は子ネコを傷つけようとしてくる存在と思って、子供を守らなくちゃ!という気持ちでかんできます。もしくは近寄らにゃいで!という意味合いが強いので、あまり気に障るようなことをしてはいけません。
もちろん、それまでに信頼関係が出来上がっていれば噛んでくることはありませんが、不用意に子ネコをかまっていると噛んでくるかもしれませんね。

防護のための本気ガミは、防御と似ていますが、自分の権利を守ると言いますか、主張する時の噛み方です。特に縄張り意識が強いと、なわばりの中に入った時に入ってくんにゃ!という意思表示で、なわばりから追い出そうとしてきます。

いずれも「この行動をしたら本気ガミをしてくる」というように、なんらかの行動に対して本気ガミしてくる場合は様子を見て落ち着くかどうかを観察してみましょう。

急に攻撃的になったら体調不良やストレスを考える

人間でも同じだと思いますが、例えば歯が痛かったり、体のどこかが痛かったりするとイライラしますよね。そのイライラの発散としてネコは本気ガミあるいは攻撃という手段をとる場合があります。

これは、今までは優しい感じのネコだったのに急に攻撃的になった時、原因が急に発生したと考えてよいでしょう。ネコちゃんを観察してどこか痛そうにしていないか、呼吸がおかしくないかなどを見てみましょう。
なんかおかしいなと思ったら診察を受けに行きましょう。

歯を削る手術はあることはある

 歯を削って、歯の威力を落とし、噛まれてもいたくないようにする手術があります。便利そうに見えますが、これはネコにとってはリスクが大きい方法です。人間のために不必要なリスクをネコに負わせてよいのかという事をまず考えましょう。

  • ネコの歯は伸びる
  • 処置には全身麻酔が必要
  • 歯の中には神経が通っている

ネコの歯は伸びる

まずは、処置を施したとしても歯が伸びて再生してしまいます。つまり、歯を削ったとしてもそれは一時的なもので、永久に効果のある方法ではありません。一時的な効果のために、処置をすべきかという事を検討してください。
 また、他の対策で本気ガミを回避できるのであれば、まずそちらを試してみることをお勧めします。

処置のためには全身麻酔が必要

 歯を削る処置のために、ネコに全身麻酔をかけます。全身麻酔を行う事で、呼吸、心拍数、肝臓・腎臓のへの負担、てんかん、体の反射機能が低下する場合があります。(一度にすべてが下がるわけではありません)
 事前に検査をするので、各症状に不安があれば麻酔をすることは避けますが、検査で大丈夫だからと言って麻酔を使っても大丈夫という事にはなりません。
 危険性が少ないとはいえ、低確率の危険性にさらしてしまう可能性があることは覚えておきましょう。

歯の中には神経が通っている

ネコの歯の中には神経が通っています。つまり、もし間違って神経が傷つけられてしまったらかなり痛くなります。加えて、歯の傷の間から、最近が入って感染が広がると骨髄炎になる可能性があります。
また歯を損傷するとうまくモノを食べられなくなる可能性があります。
ネコにとって今後の生活がうまくいかなくなるリスクがあるという事は知っておかなければなりません。

費用について

費用は処置をする病院によって異なりますが、おおむね2万から3万円ほどになります。
詳しい費用は病院に問い合わせをしてみましょう。

まとめ

噛みネコになってしまった場合はどうしたらいいのかという対処法は以下の通りでした。

  • 基本放置で様子を見る
  • 特定の行動でかんでくる場合はその行動は控える
  • 急に攻撃的になったら病気やけががないか観察する
  • 歯を削る処置はあるが、一時的なうえ、ネコに健康のリスクが発生する

まずは人間が出来る対策を行い、本気ガミが治まればそれでよいはずです。
歯を削るという方法は一見有効に見えますが、長期的にはリスクが発生する可能性があります。
ネコだけにリスクを負わせてはいけません。
ただし、ネコの本気ガミによって重大なけがや病気が発生した場合は、真剣に対処を考える必要があります。

人間の安全のために、ネコを犠牲にするのではなく、お互いに歩み寄れる部分は歩み寄って一緒に仲良く暮らしたいものです。

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